富士重工、レーダー不要、カメラ2台だけで測定する運転支援システム実用化

◆富士重工、レーダー不要、カメラ2台だけで測定する運転支援システム実用化


　世界で初めてステレオカメラのみで、全車速域追従クルーズコントロール機能や歩行者、自転車をも対象としたプリクラッシュセーフティ機能を実現した運転支援システム「次世代ADA(ACTIVE DRIVING ASSIST：アクティブ・ドライビング・アシスト)」を開発した。来年半ばから、「レガシィ」にオプション装備する。

　従来は、車の前方を確認するカメラとレーダーを併用し、先行車との距離などを測定していたが、カメラだけで測定できるようにした。2台の高性能カメラで撮影した2画像のずれを解析、前方の車との距離を測定する。レーダーを省くことで、従来のシステム(約35万円)より、販売価格を下げる。
同社は5月まで、障害物が車に近づくと、ブザーや表示で知らせるシステムを販売していたが、「原価を半額程度に抑える事に成功した」という。

　「次世代ADA」では、ルームミラーの両横に高性能カメラを2台設置し、正面だけでなく、斜め前方の車や歩行者なども検知。渋滞時などの極低速時(時速15km以下の速度)でも必要に応じて警報での注意喚起やブレーキ制御を行い、事故の回避や事故による被害の軽減を支援する。また、前方に障害を検知している状態で、ペダルの踏み間違いなどによる誤発進時に速度を低減　させることで、事故の回避や事故による被害の軽減を実現する。

http://www.fhi.co.jp/news/07_07_09/07_10_05.html